中には助成金を申請出来る自治体もある


中には助成金を申請出来る自治体もあるブログ:2015年07月27日


「背中を洗ってくれないか」
と、親父に言われた。
この親父というのは、実は家内の親父である。

わしは一瞬戸惑ったが、
「え?!あっ!はいっ」
と言いながらタオルを構え、親父の背中にあてがった。

初めて親父の背中というものに触れた。
なんか丸っこくて大きくて、何だかゴツゴツしている。

上手に洗ってあげようと思えば思うほどうまくいかない。
タオルがねじれてしまう…

今度は親父がわしの背中を洗ってくれるらしい。
わしは静かに親父に背を向ける。

親父は、なんていうか、力加減を知らない。
すごく力強くて、体についている必要なものまで
洗い流されてしまいそうな感じ。

思わずわしは、身をよじってしまった。
「すまん」親父は申し訳なさそうに、
「むすこの背中を洗うのは難しいな」と言った…

わしは物心のついたころから、
女手ひとつで育てられてきた。

我が家に親父がいないことを悲しがらなかったのは、
母の育てかたが上手だったからだと思う。
溢れんばかりの愛を注いでくれたので、
わしはとても幸せだった。

とは言え
親父のことを思わなかった訳ではない。

ただ、そのときわしがイメージするものは
どれも好感の持てないものばかりだった。

無口!ガンコ!厳しい!
正直、「親父は怖い」という印象しかなかった。

そんなわしに父ができたのは、
わしが結婚をしたからだ。

家内の親父は、わしにとって不思議な存在だった。
格好なんてつけない。不器用だけどまっすぐ。褒められると照れ隠しする。
大きなお世話なことばかりする…

わしは、親父というものに対する印象が
まるっきり変わった。